「在職中の転職活動は難しい?」「退職後じゃないと転職活動できない?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
現在の日本では、職業選択の自由が保障されているので在職中に転職活動を行っても違法ではありません。しかし在職中の転職活動にはメリットだけでなくデメリットも存在します。
この記事では、在職中に転職活動をする時の流れやメリットとデメリット、それぞれのポイントについて紹介します。メリットだけでなくデメリットもあることを忘れず転職を成功に導きましょう。
在職中に転職活動をするメリット・デメリット
在職中に転職活動をおこなうと、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
いつ転職活動をおこなうか迷っている方は、メリット・デメリットを踏まえて考えてみてください。
メリット
在職中に転職活動を行うメリットは以下の3つです。
- 収入がなくなることがないので経済的な安心がある
- 現職に留まる選択肢も残るため焦りが少ない
- 在職中に内定がでれば有給消化の期間にリフレッシュできる
収入がなくなることがないので経済的な安心がある
在職中なので、収入がある状態での転職活動が可能です。そのため経済的に不安定になることがないので安心して転職活動を行うことができます。
現職に留まる選択肢も残るため焦りが少ない
希望に合う企業が見つからない場合には無理に転職することなく、現職に留まりながら引続き転職活動を行うことができるので後悔しない転職をすることが可能です。
在職中に内定がでれば有給消化の期間にリフレッシュできる
在職中に転職先が決定することで、退職前の有給消化の期間で気持ちをリフレッシュさせることができます。そのため転職先では新たな気持ちでスタートすることができるのでおすすめです。
デメリット
在職中に転職活動を行うデメリットは以下の2つです。
- 時間に余裕がない
- 入社日が制限される場合がある
時間に余裕がない
平日は、現職での業務があるので、仕事の忙しい合間を縫って面接をしたり、休日に企業リサーチをしたりと、自分の自由に使えるプライベートな時間が取りにくくなってしまいます。
担当者との面談や企業との面接も有給を使いながら柔軟に対応していくことが必要です。
入社日が制限される場合がある
退職日が確実でない場合には、転職先での勤務開始日がネックになり採用に至らないケースもまれにあります。
また、現職での退職手続きがスムーズに進むとは限らないので先方に勤務開始日を提示する時には注意するようにしましょう。
在職中に転職活動をするときの6STEP
まず在職中に転職活動をスタートさせたい場合の手順を紹介します。
- 自己分析、適職診断
- 転職エージェントを決める
- 企業に応募する
- 書類選考、面接・内定
- 退職手続き
- 業務の引継ぎ・退職
STEP1 自己分析、適職診断
まずは事前の準備として自己分析や適職診断を実施することをおすすめします。
自分自身の思い描く未来像や経歴、強みを整理したうえで、希望する職種や年収などを書き出しておくようにしましょう。
在職中は、転職活動に割ける時間が限られてしまうため、いかに事前準備をして転職活動をスタートできるかが転職を成功に導くポイントになります。
STEP2 転職エージェントを探す
転職の軸となる部分が決まれば、数多くある転職エージェントの中から自分の希望に合うエージェントを見つけましょう。
転職エージェントには、求人の紹介だけでなく、提出書類の添削や面接の日程調整を代行してくれるサービスがあるので、限られた時間でも効率よく転職活動ができます。
STEP3 企業に応募する
エージェントの担当者が決まればいよいよ企業に応募していきます。事前の自己分析や適職診断を参考に履歴書や自己PR文を準備していきましょう。
実際に企業に応募するときには、すべてを転職エージェントに丸投げするのではなく、自分自身でも必ずそれぞれの企業をインターネットなどで確認することが重要です。
STEP4 書類選考、面接・内定
応募が完了し企業に完成した書類を送ります。書類選考に通過すれば次は面接になります。
在職中では平日の昼間に時間を確保するのが難しいこともあるので、エージェントの担当者と相談をして業務後の時間やオンラインでの面接を活用し、負担の少ない日程で調整をお願いしましょう。
STEP5 退職手続き
内定を獲得できれば、現在の職場に退職の意思と退職理由、退職希望日をなるべく対面で伝えましょう。
企業の就業規則にもよりますが、退職の意思は遅くとも1ヵ月前までには直属の上司に伝えるようにすることで業務の引継ぎも時間に余裕を持って行うことができます。
STEP6 業務の引継ぎ・退職
退職日が決まれば、有給消化や業務の引継ぎをすみやかに進めていきましょう。
取引先や担当のお客様への挨拶も忘れずに、円満に退職できるように配慮することが重要です。業務の引継ぎには時間がかかる場合があるので計画的に後任の人と協力して行います。
在職中に転職活動を進める際のポイント3つ
実際に在職中に転職活動を進めるときに参考にしたいポイントを3つ紹介します。
- 転職エージェントを利用する
- 有給休暇を活用しながら少しでも時間を確保する
- オンラインの説明会や面接を活用する
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、求人を紹介してもらうだけでなく、履歴書や自己PR文の添削作業や面接練習も行ってくれるので積極的に活用することがおすすめです。
エージェントの担当者は、独自分析した情報を保有している専任の人がサポートしてくれます。求人票だけでは分からない不安要素があれば担当者に相談するようにしましょう。
有給休暇を活用しながら少しでも時間を確保する
転職活動を進めるうちに、応募企業の都合で平日に面接が入ってしまう可能性があります。
業務を抜け出して面接に行くのではなく、在職企業の有給を活用して面接に行くようにしましょう。
転職活動を始める前には、残りの有給日数を確認して有給を利用することで時間を確保できるようにしておくことがおすすめです。
オンラインの説明会や面接を活用する
最近では多くの企業がオンラインでの説明会や面接を実施しています。
オンライン面接であれば現地へ移動する必要がありません。そうすることで在職中でも多くの企業に応募することができ、転職先の選択肢を広げることが可能になります。
退職後に転職活動をする場合におさえておきたいポイント3つ
- 収入がない状態が続く
- 履歴書に空白の期間ができる
- 短期集中でだらだら続けない
収入がない状態が続く
退職後はこれまでの収入が見込めなくなるので経済的には不安定な状態が続きます。
「失業保険があるから心配ない」と感じる人も多くいるかもしれませんが、失業保険は申請後すぐに受け取ることができないので退職後に転職活動を行う場合には、少なくとも3ヵ月分の生活費を確保しておきましょう。
履歴書に空白の期間ができる
退職後なかなか転職先が見つからない状態が続いてしまうと、経歴に空白の期間ができてしまいます。
この空白の期間について面接で指摘されることもあり、面接官を納得させられるだけの説明ができなければ自身のイメージダウンにつながってしまうので注意が必要です。
短期集中でだらだら続けない
在職中とは違い時間に余裕ができるため、無意識のうちにだらだらと行動してしまいがちですが、無職の期間が長いと企業側に悪い印象を与えてしまうことにもなります。
時間的には余裕を持つことができますが、自分なりに内定までの計画を立てエージェントの担当者と協力して短期集中での転職活動をおすすめします。
在職中に転職活動するときの手順まとめ
この記事では在職中に転職活動をする場合の6つのSTEPを紹介しました。
- 自己分析、適職診断
- 転職活動エージェントを決める
- 企業に応募する
- 書類選考、面接・内定
- 退職手続き
- 業務の引継ぎ・退職
他にも在職中に転職活動をするメリットとデメリット、進めるときのポイントも紹介したので転職活動を行う際には参考にしてみてください。
在職中に行う転職活動は時間の確保など大変な面も多くありますが、収入が途切れず経済的に安定した状態で活動することができるのでおすすめです。
まずは現職の有給日数を確認したり、自己分析などを実施したりして、転職活動をスムーズに開始できる準備をしていきましょう。
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